体験者の手記 Mさんのケース2【怒り】

ファミリーコンステレーション

ファミリーコンステレーションのワークを受けたクライアント様から体験談を募集したところ、Mさんがていねいな手記を寄せて下さいました。Mさんの許可を得て、掲載させていただきます。

グループワークで行った「冷え性」については、こちら をご覧ください。


「怒り」については、お人形のワークをご希望でしたので、Mさんのお宅に伺いました。すると、こんな出来事がありました。まず、ワークを始める前にMさんのお姉さんから宅配便が届きました。そして、ワークが終わって帰ろうとした時、Mさんが思い出したように、お兄さんが取り組んでいる事業のリーフレットを下さいました。「Mさん。お姉さんもお兄さんも出てきましたね。」「ほんとだね」。と、二人で笑いました。ファミリーコンステレーションのワークを受けるときは、なぜか、普段は会わない家族から連絡がきたりすることがあるので、こんなこともあるんだなあと、暖かい気持ちになりながらおいとましました。

その後Mさんから、本当に兄姉がみんな揃っていたとメールがありました。
実は「ここで終わります。」と、ワークを終え、窓から外を見たときに、ベランダにきれいな緑の野鳥がとまっていました。親しげにこちらを見ているので、餌付けをしている鳥かと思ってMさんに尋ねたのですが、初めて見る鳥だと言っていました。あとになって、その鳥が、ご自分とお兄さんの間に生まれるはずだった、でも、生まれることのできなかった姉兄だったと気がついたそうです。あの鳥がとても可愛かったと。
あの日、Mさんの兄姉4人がそこにいました。

ファミリーコンステレーションはクライアント個人ではなく、家族システムに働きかけるので、こんな不思議な、そして優しい出来事に、たびたび出会うことがあります。
Mさん。手記をありがとうございました。

Mさんの手記【怒り】 ※人形ワーク

私は、常に、心の中に怒りがありました。
特に、よその母親が娘との関わり方で、私の価値観と違う人には怒りを感じていました。と同時に妻として、主婦として、嫁としても同じです。ちょっと私のやり方とは違う人を見ては怒っていました。

例えば、嫁として嫁いだ以上、嫁ぎ先の親、きょうだいと仲良くすること。嫁ぎ先に合わせる。実家を頼らない。実家にあまり帰省しない。それが良い嫁である。嫁はそうするべき。と思っていました。

長男の嫁に嫁いだら、夫の親と同居をする。夫の親は嫁が面倒をみるべき。すなわち、自分の娘が嫁いだとしても、嫁ぎ先の親の面倒をみるのは当然である。と思っていました。

それが、母親として立派に娘を育てたことであり、そう出来ない母親は、ダメな母親である。とまで思っていました。

そして、そうしていない人をみると「なんであの人は、長男に嫁いだのに、旦那の親の面倒をみないのか」などと怒らなくていいことまで腹が立ち、怒りを持っていました。


それで、イシューは「怒り」で人形ワークをしました。

ワークをしていくと、母方の母の母の母の生き方が見えてきました。私にしたらひいおばあちゃんです。

私の母方のおばあちゃんと言う人は、今で言うと出来ちゃった結婚でした。
しかも16才。相手は14才。

まだまだ幼い夫婦でした。おばあちゃんの母親は、そのころの時代は、出来ちゃった結婚は女として、はしたない。世間の笑い者、恥ずかしい。娘をきちんと女性としての躾をしてこなかった。こんな、はしたない娘は私の娘じゃない。いないことにする。と怒りを持っていたようです。

それで私は、ひいおばあちゃんの怒りの思い、特に女性の生き方、女の子の育て方への怒りを引き受けて生まれて来たようでした。

だから、母親が娘さんと仲良くしていたり、娘さんの気持ちを大事にしていたりする母親を見ると「母親としてちょっとおかしいんじゃないかと」思い、頭に来ていたのでした。そこに妬み、嫉妬を感じていたことがわかりました。

そこを人形で代理人を立てていただき、きちんとワークをしていくと、女性に対する怒りがなくなり、みんなそれぞれの生き方でいいのでは。とこだわらなくなりました。
こだわらないと、気持ちが楽になり、良い意味で、生きるエネルギーが沸いてきました。

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