ファミリーコンステレーションのワークを受けたクライアント様から体験談を募集したところ、Mさんがていねいな手記を寄せて下さいました。Mさんの許可を得て、掲載させていただきます。
人形ワークで行った「怒り」については、こちら をご覧ください。
私(前田尚子)が、まだ一人でワークショップを開催する前の頃です。練習会を開き、友人とふたりでファシリテートしていた時に、Mさんがイシュー(困りごと)を提供してくださったのです。「冷え性って、見てもらえるの?」と。
Mさんは物心ついた時からずっと冷え性で、冷え症のせいで、おしゃれもできなかったと言っていました。コンステレーションをたてて見ていったところ、現れたのは、戦争に行ったMさんのおじさんの存在でした。Mさんの父親はずっと自分の兄の死に囚われていたのです。Mさんが生まれる前の出来事ですが、父親のためにMさんがその重荷を背負い、冷え性という症状で引き受けていたのでしょう。
Mさん。手記をありがとうございました。
Mさんの手記【冷え性】 ※グループワーク
物心ついた時から、ずっと、冷え症でした。少しでも「寒い‼」と感じたら、すぐに身体がぞくぞくしてきて喉が痛くなり薬を飲んでいました。特に冬は、使い捨てカイロを、両肩、背中、お腹、両太もも、両ふくらはぎと全部で8枚毎日貼っていました。真夏でも首は出せず、スカーフを巻いたり、とっくりの服を着ていました。
フアミリーコンステレーションで、「冷え症」をイシューにして家族システムを見てもらいました。
コンステレーションでは、父方の兄が戦争に行き、戦地のニューギニアでマラリア病にかかって、病死したことがわかりました。
私にとっては、伯父さんにあたります。
マラリア病とは、高熱と悪寒を繰り返す病です。
私は、その伯父さんの「寒い」と言う気持ちを引き受けていたことがわかりました。
戦地のため、薬も病院もなかったことでしょう。伯父は、マラリア病にかかり、高熱と悪寒、孤独とみじめ、空腹、無念さを感じて亡くなっていったと思います。
その伯父の思いを私は引き受けて生まれてきたようです。
コンステレーションで、悪寒は伯父さんのもので、私のものではないことを代理人を立てていただき、きちんとしていくと、コンステレーションの途中から、自分の身体から寒さがスーと出ていったような感じがしました。
そうすると、身体が熱くなり汗が出てきました。それ以来、身体に8枚貼っていたカイロが不要になりました。
それからは「寒い」と言う感じがしなくなりました。
それまでは、いつも風邪薬を離せなかったのですが、風邪薬も飲まなくなりました。
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